レベル3: エージェントシステム構築¶
🎯 このレベルの目標¶
特定の研究タスクに特化した専用AIアシスタントを作成します。
👥 対象者¶
基本的なプログラミング概念を理解している研究者
✅ こんな場合に最適¶
- 特定の研究タスクを繰り返し行う(例:毎週の論文サーベイ)
- 5-10個程度のツールを組み合わせて使いたい
- 1つのAIアシスタントで完結する作業を自動化したい
- 研究室独自のワークフローに対応させたい
💡 このレベルで作れるもの¶
具体例¶
- 論文調査専門アシスタント
- 指定キーワードでの自動検索
- 重要度に基づく論文の選別
-
要約レポートの自動生成
-
実験データ解析アシスタント
- データの自動前処理
- 統計解析の実行
-
グラフ・図表の生成
-
研究報告書作成アシスタント
- テンプレートに基づく文書生成
- 引用文献の自動整形
- 図表の自動挿入
📚 学習内容¶
このレベルでは、以下の2つの主要なプラットフォームを学びます:
ADK (Agent Development Kit)¶
ノーコード/ローコードでエージェントを開発できるプラットフォーム。視覚的なインターフェースで、複雑なワークフローを構築できます。
AutoGen¶
Microsoftが開発した対話型エージェント構築フレームワーク。Pythonを使って、高度にカスタマイズ可能な研究アシスタントを作成できます。
⏱️ 所要時間¶
1-2日で基本的なエージェントを構築できます。
🛠️ 前提条件¶
- 基本的なプログラミング知識(Python推奨)
- APIの基本概念の理解
- ワークフロー設計の基礎
📈 期待される成果¶
- 研究室独自のAIアシスタント
- 定型業務の完全自動化
- 研究効率の大幅向上(作業時間を⅕に短縮)
- チーム内での知識共有の促進
🔧 必要なスキル¶
- 必須スキル
- 基本的なプログラミング(条件分岐、ループ)
- JSONやYAMLなどの設定ファイルの理解
-
エラーメッセージの読解
-
推奨スキル
- Python基礎
- REST APIの基本
- バージョン管理(Git)
🔄 次のステップ¶
このレベルをマスターしたら、以下を検討してください:
- 複数のエージェントを連携させたい → レベル4: マルチエージェントシステム
- より専門的なツールを開発したい → MCPサーバーの自作(上級編)
レベルアップの目安
- 単一エージェントでは処理しきれない複雑なタスクがある
- 複数の専門分野にまたがる研究を行っている
- チーム全体の研究フローを自動化したい